エンジニアの年収は格差がある

IT業界のエンジニアの平均年収は500万円前後と、数ある職種の平均年収よりやや高めの水準といえるでしょう。年収が300万円未満から1000万円以上までと幅広く分布するのが特徴で、エンジニアの約1割が300万円未満である一方で800万円以上が約1割いるので年収の格差が生まれているのです。こうした年収の格差が生まれる背景として、勤めている企業の規模の違いや職種の違いが挙げられます。

当然のことながら、中小企業より大企業の方が年収が高い傾向にあり、30代40代と歳を重ねるにつれ年収の差も広がるのです。職種の違いとしてはシステムエンジニアやプログラマーのような現場を支える技術職より、プロジェクトマネージャーやコンサルタントのような管理職の方が年収が高い傾向にあります。IT業界は転職や独立が他の業界より多いですが、それらをきっかけに年収を大幅に増やす人もいるでしょう。しかし、転職や独立をしても年収が増えるどころか以前より減る人も多く、これも年収の格差を生む原因の1つです。

転職をきっかけに年収を増やしたいならスキルを磨くことも重要ですが、チームワークスキルやコミュニケーションスキルといった面も大切となります。エンジニアの仕事は個人ではなくチームで進めるのが基本で、スクラム開発のようなチームワークとコミュニケーションを重視した開発手法を経験していれば、転職してもチームに馴染みやすいので採用する側としても安心できるでしょう。